飲みニケーション復活

飲みニケーション復活

2018年12月1日

働き方が多様化し、仕事とプライベートを明確に分ける人が増えるなか、あえて昔ながらの「飲み会」を再評価し、奨励する企業が出てきた。世代や部門の壁を取り払い、社員同士のコミュニケーション向上につなげる狙いだが、果たして「一杯」の効果は--?【後藤豪】

 「カンパーイ」。11月16日午後6時すぎ、東京都千代田区の日本生命保険丸の内ビル5階社員食堂に、仕事を終えた職員が順次集まり、ビールやハイボールを手に話し始めた。テーブルには、それぞれが食堂で購入したから揚げやフライドポテト、枝豆などが並ぶ。

 11月から毎週金曜日の夜に行っている社員による飲み会「丸の内ワイガヤ会(丸ガヤ)」の一幕。16日には約170人が参加した。人事部の大橋拓真さん(30)は「他部署の人とメールや電話でやり取りすることはあるが、実際に顔を見ると親近感がわく」と初参加の感想を述べた。

 かつては日常風景だった職場の飲み会は、若者に敬遠されがちだ。シチズンが昨年、社会人1年目に上司や先輩との飲み会の頻度を尋ねたところ、「1カ月に1度もない」との回答が42%を占めた。

 部署内外の連携をどう深めていくのか。丸の内ビルだけで約3000人が働く大所帯の日本生命にとっても悩みのタネだった。そんな時、若手社員が「ビルの中で気軽に飲める場を」と発案して、実現した。

 積極的に飲み会を「企業戦略」に組み込む企業もある。インターネット広告・人材サービスのDYM(東京都品川区)は、社内の飲み会に1人当たり3000~5000円程度の補助を出す制度を設けている。新入社員を含め「疑似家族」を作ったり、営業成績がトップクラスの人だけを集めたりと、趣向はさまざま。同社の売上高は2017年度に94億円と、10年の制度導入前に比べ約20倍に増えており、同社は「コミュニケーションが深まり、モチベーションが上がったため」と効果を強調する。

 交流強化の手段はアルコールとは限らない。07年に懇談会(飲み会)への補助制度を設けた日立ソリューションズ(東京都品川区)は、11月から「茶飲みケーション」を始めた。社内の食堂やフリースペースで、勤務時間内に会社が飲料や菓子を提供する試みだ。

 明治大の堀田秀吾教授(コミュニケーション論)は「IT(情報技術)が発達して合理化、効率化が図れたが、一回りして再び『人と人とのつながりが仕事の基本』という考えが強まっている」と分析。社内飲み会の効果を上げるためには「お酒を飲めない人でも参加したいと思えるように、食事の内容などにも工夫が必要だ」と指摘する。

毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181130-00000028-mai-bus_all



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