【全日本空輸】「1000便欠航」招いたエンジン問題の真因

【全日本空輸】「1000便欠航」招いたエンジン問題の真因

2018年7月20日

全日本空輸(ANA)の国内線で大規模欠航が長期化

全日本空輸(ANA)の国内線で大規模欠航が長期化している。同社のボーイング「787」型機に搭載している英ロールス・ロイス製エンジンに設計上の問題があり、国土交通省が点検を指示したためだ。

ANAは7月4日以降、欠航予定を順次発表している。7月6日~31日の26日間で計619便を欠航し、対象便を予約していた約11万5000人の足に影響が出ることを明らかにした。

約2カ月間の欠航便数は997便に達し、約15万9000人が影響を受ける

ANAは欠航対象を、ほかの航空会社や交通機関への振り替えのしやすい大阪・伊丹や福岡、広島などに向かう羽田発着便に設定。欠航便と時間の近い自社便や、スターフライヤーやソラシドエアといった提携航空会社の臨時便への振り替えも進めている。

6月に国交省から新たな点検指示

整備ラインの増強やリースエンジンの追加調達などで事態の収束を図っているが、9月以降も「欠航はゼロではない見込み」(会社側)。10月末からの冬期ダイヤでは後から欠航を出さないよう、あらかじめエンジン点検の影響を加味した発着時間を設定する方針だ。業績への影響は「現在精査中」(同)としている。ロールス・ロイス側との賠償交渉次第だが、費用負担は避けられそうもない。

国交省は4月にトレント1000に関する最初のエンジン点検指示を発出していたが、ANAは機材変更などにより欠航を回避してきた。ただ6月に新たな点検指示が出され、対象となるエンジン台数が増えた。さらに点検対象エンジンは海外の航空会社も使っており、不具合対応に必要な交換部品の供給が逼迫した。そうしたことが重なり、大量欠航に追い込まれた。

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